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【コラム】発達障害の方が「働く」ために必要なスキルとは?

2021/11/11 更新

 皆さんは「働くために必要なスキル」と聞いてどんなものを想像するでしょうか?コミュニケーションスキル、体調管理、場合によってはPCスキルなども想像される方がいるかもしれません。

 

 働くために必要なスキルは大きく3つに分かれると言われています。その3つとは「ライフスキル」「ソフトスキル」「ハードスキル」になります。「ライフスキル」は日常生活の遂行能力になります。生活リズムや体調管理はこれに当てはまります。ソフトスキルは職業生活の遂行能力になります。身だしなみや時間管理、コミュニケーション、金銭管理などがこれに当てはまります。最後のハードスキルは職務の遂行能力になります。手先の器用さやPCスキルなど実際の仕事を行うための能力がこれに当たります。

 

 この3つはピラミッド状になっていると考えられていて、下から「ライフスキル」「ソフト」「ハードスキル」の順で積み重なっています。これらのスキルは下から重ねていかないと自分の本来の力を発揮しにくくなるかもしれません。例えばどれだけ手先が器用だったり、パソコンが得意だったりしても時間管理や体調管理ができていないときちんと仕事をこなすことは難しくなるでしょう。

図1.png

 

 従って、「働きたい」と思っている方はまず、「ライフスキル」が整っているかを気にかけてみましょう。「働く」を考えたときに、皆さんどうしても、「働く」に直結しやすいPCスキルなどのハードスキルやコミュニケーションや対人関係などのソフトスキルに目が行きがちです。「働く」ためにはまず、日常生活を問題なく遂行することは重要です。ぜひ自分のスキルは下から積み重ねられているか見直してみてください。

就労支援事業所ブルーム 支援員/心理士 赤平

 

参考文献:梅永雄二(2017)発達障害者の就労上の困難性と具体的対策:ASD者を中心に.日本労働研究雑誌.59(8).57-68.

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