point01医療リワークの対象者
休職、再就職を希望されている方が主な対象になります。また、復学やこれから就職を目指す方の支援機関として利用することもできます。
参加のタイミング
十分な休養を取り、生活リズムが整い、治療が進んで不安や焦りが落ち着いている時期が医療リワークを開始する目安とされています。あるいは医療リワーク参加が生活リズムの安定に効果的な方もいます。開始時期に迷われる方は主治医へご相談ください。
医療リワークプログラムとは、職場に類似した環境でリハビリを行い、症状の改善を進めるプログラムです。医療リワークを通じて、就労や復職に必要な体力や職務能力を回復させ、再発に至る問題パターンの把握や変容を目指します。
具体的なプログラムについてはこちらからご覧ください。
「医療リワーク」では、医療スタッフが多職種連携のもと復職・再休職予防を目的とした医学的リハビリステーションを行っています。
こころの病気は繰り返せば繰り返す程、治りにくくなるという研究結果もあります。再休職を防ぎ元気に働きつづけるためにも、こころの病気を繰り返す前に、休養や服薬などの治療に加え「医療リワーク」のご利用もぜひご検討ください。
当院は一般社団法人日本うつ病リワーク協会の正規会員です。プログラムはうつ病リワーク協会の示すガイドラインに基づいて構成されており、協会認定スタッフが在籍しています。
デイケア・ショートケア・デイナイトケアと、患者様の体調に合わせた時間枠でプログラムを提供しています。
休職、再就職を希望されている方が主な対象になります。また、復学やこれから就職を目指す方の支援機関として利用することもできます。
十分な休養を取り、生活リズムが整い、治療が進んで不安や焦りが落ち着いている時期が医療リワークを開始する目安とされています。あるいは医療リワーク参加が生活リズムの安定に効果的な方もいます。開始時期に迷われる方は主治医へご相談ください。
症状が十分に改善している状態(寛解)か、症状が一部残っている状態で職場復帰するかで再発率が異なります。
調査によると、症状が残っている状態で職場復帰すると、寛解している群に比べ、4.5倍再発率が高まります。
当院では、認知行動療法や運動療法など心身両面のリハビリを行うことで症状を回復させ、再発・再休職の危険性を低下させます。
医療リワークの目標は、パソコン技能を習得する、コミュニケーションスキルを獲得する、病気に関する知識を学習するといった以上のものになります。これらの項目だけであれば、個別のカウンセリングや医療機関外の技術指導で事足ります。
医療リワークで重要なことは、職場と類似した集団活動の中で、症状の悪化につながるような対人関係のパターン、考え方のクセ、活動の仕方に気づき、変えていくことにあります。
当院では、主治医やスタッフとともに、再発・再休職を防止する方法を一緒に考え、身につけていくことを目指します。
企業が職場復帰支援を行う際に抱える問題を調査した研究では、「休職者が復職可能な状態まで回復しているのか」・「休職者がどれくらい回復していたら復職可能と判断して良いのか」という疑問を抱えていることが示されています。
当院では企業が抱えるそれらの問題を解消し、利用者様にとって無理のない復職環境を整えるため、利用者様の同意のもとで企業と情報連携を行いながら再発・再休職の予防を目指します。
日本では、生涯で15人に1人程度がうつ病にかかるといわれています。また、厚生労働省の調査では「過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1ヶ月以上休業または退職した労働者がいる」企業の割合は、従業員が1,000名以上の企業で、9割程度になることが分かっています。
厚生労働省は、このような休職者の問題に対して、2004年に「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」を作成し、事業所に対して職場復帰支援のマニュアルを示しています。
しかし、調査によりますと、メンタルヘルス不調によって休職した方は他の身体疾患の方より復職率が低く、未だに職場復帰は難しいといえます。
さらに、復職した場合も、約半数の方が半年以内に再発・再休職するというデータが出ています。
職場復帰だけではなく、再発・再休職の予防にも重点を置いた治療として医療リワークが、注目を集めています。
医療リワークに参加した方と参加しなかった方とを比較したデータでは、参加しなかった方で、約2.9倍再休職のリスクが高まるという結果が出ています。
うつ病からの復職を成功させるには、心身のエネルギーの回復をしっかり見守りつつ、ストレス状況に対してセルフケアや対処策を身につけていくことが重要です。つまり、うつ病の治療では、うつ病以前の状態に回復するだけではなく、うつ病になりにくい工夫や方法を習得する必要があり、医療リワークはそのためのリハビリとなります。
といったことが評価の指標になります。
スタッフと共に心理検査やチェックシートを用いて復職の準備性を確認します。あわせて職場と連携して復職後の働き方などの調整を行い、修了(復職)となります。
集団で行う認知行動療法のプログラムです。ストレスになる考え方や悪循環になる行動のクセを見つけて、新しい考え方や対処を習得していきます。うつや不安への対処方法を身につけ、ストレス耐性を高めます。
ビジネスシーンを考慮した対人スキルや、コミュニケーション能力の向上を図るプログラムです。
頼まれたら断れない、人に頼めない、苦手な人には話しかけられない、強く言われると適切に対応できないなど、対人ストレスの克服を目指します。
集中力、記憶力、判断力、計画実行力など、日常生活や仕事で必要とされるさまざまな機能に焦点を当ててリハビリをおこなうことで、自身の認知機能の特性を理解し、機能の回復を目指します。
今までの職務能力やキャリアの整理をして自己理解を深めていきます。
自分の得意なことや不得意なことを客観的に捉え、他社の意見を聞くことでキャリアを再構築し、新しい価値観や働き方などを再発見していきます。
個別面談、自己課題に取り組むプログラムです。
個人作業に取り組むことで集中力を養い、休職した要因の振り返りや対処法などを考えていきます。
個別面談では、体調やリハビリ計画の確認、修正を行います。
運動には心にさまざまな良い影響を与えると言われています。気分転換やストレス発散はもちろんのこと、運動を行うことで物事の捉え方が前向きになったり、楽観的に物事が見られるようになる、ストレスに対する耐性がつきストレスの抑制ができるようになると言われています。運動を継続することでうつ症状を予防する効果もあります。
~運動療法~
チームスポーツを実施し、体力の維持増進、リフレッシュなどを図るプログラムです。
実施例:バスケットボール、ソフトバレーボール、モルックなど)
~プチトレ~
ストレッチやウォーキング、ランニングといった有酸素運動を行い、健康増進や心身の安定を目指します。
自身の能力や行動特性によって感じる「職場や社会での生きづらさ」の軽減を目指すプログラムです。
コミュニケーションや作業や段取りの苦手さ等、自身の特性に合わせた対処策を考え、実践していくためのワークを行います。
自律訓練法・マインドフルネスなどのリラクゼーション技法の習得を通して、心身の状態やストレスに気付けるようになるセルフケアのプログラムです。
リラックスした感覚を体験し、リラクゼーション法を身につけることでストレス耐性を高め、ストレス解消法を身に付けることが目的です。
当院医療リワークプログラムを卒業し、復職した方向けのプログラムです。復職後のストレス等を参加者同士で話し合い、対策を検討し再燃予防を目的としています。
主治医にご相談下さい。
他院に通院しながら医療リワークプログラム参加が可能です。
当院医師による診察が必要となりますので、主治医とご相談の上、診療情報提供書をご準備いただき、初診予約をお取りください。
見学は随時受け付けています。
各種健康保険、自立支援医療制度、マル福などがご利用になれます。
精神科デイケア(デイセラピー部)直通