二カ月に一度、水戸メンタルクリニック本院にて、弁護士や社労士、産業医の先生方にご参加頂き、主に労働者のメンタルヘルスに関わる雇用問題や、産業医の先生が復職の可否をどのように判断しているのかなどを法律の観点から検討しています。

また、そうした問題を実際に扱った判例を通し、傷病手当や障害年金などの制度についてもレクチャーを頂いています。

今回の研究会では当院のリワーク利用者の復職までの事例を取り上げました。

事例を通してポイントとなった点は、WAIS‐Ⅲや内田クレペリン検査など複数の心理検査を活用して多面的に利用者の特性を把握したことでした。復職に当たっては検査から得られた特性を上司・家族に伝え、職場の理解や配慮を得られた点も重要であるとお伝えしました。

産業医の先生からも検査を用いる意味や、得られた結果を会社にどのように伝えたら良いのか等、たくさんの意見やアドバイスを頂きました。

今後も多様な分野からメンタルヘルスを検討し、我々の普段の支援に活かせるよう継続していきます。（心理士　林）

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