1. 電話でのご予約
まずは電話にてご予約ください。
WAISは、専門機関では広く一般的に行われている大人向けの知能検査であり、当院でも採用されております。これまでに約10年ごとに改定を重ねて、現在のWAIS-Ⅳが大人向けの最新版となっています。一方、子供向けにはWISCという検査があり、2022年2月に最新版となるWISC-Ⅴが発売されたばかりです。通常であれば、日本版WAIS・WISCの発行元である日本文化科学社で定期的な研修会が開かれており、検査者は研修会の受講を推奨されていますが、現在COVID-19の流行により、公式の研修会が停止している状況にあります。そのため、日本版WAIS・WISCの刊行委員である大六一志先生が講師を務めるこの研修会は大変貴重なものでした。
WAISを行う際の基礎が学べるこの研修会では、「実施、集計の基礎」と「解釈、支援」についてポイントを押さえて解説していただきました。「実施と集計の基礎」では、WAIS-ⅢからWAIS-Ⅳへの改良点や理論的な背景、各検査項目ごとの実施時の留意点や観察ポイントなどを分かりやすく教えていただき、正しい実施方法や採点法、採点基準を再確認する機会となりました。また、「解釈、支援」では検査結果として現れた数字をどう理解するかだけでなく、どのように被検査者に結果を伝えるかということについても参考図書も交えて、分かりやすく解説をして頂きました。特に、結果の伝え方については、検査を受けた方の困りごと(主訴)への返答ができているかどうかが大切であるという点は、先日読了した「心理検査のフィードバック」でも言われていたことでした。検査は入り口であり、結果をもとにどのような支援を考えられるかが重要ですが、そのためには、検査者自身が支援法にも精通している必要があることを痛感しました。
知能検査は数ある心理検査の1つです。この検査から分かることはたくさんありますが、分からないこともたくさんあり、知能に関すること以外、例えば発達特性などは分かりません。そのため、当院の心理検査では、多角的・多層的に理解するために、いくつかの検査を組み合わせて実施します。 適切な心理検査を、目的に合わせて行うことで、より精度の高い結果が得られます。単なる得意不得意や、表面的な理解にとどまらず、エビデンスをもとに、個々のニーズに合った支援を提供していきます。
当院での心理検査
・ウェクスラー知能検査(WAIS-IV)
・ウェクスラー知能検査(WISC-IV)
・MSPA(発達障害の要支援度評価尺度 Multi-dimensional Scale for PDD and ADHD)
・AQ日本語版 自閉症スペクトラム指数児童用・成人用
・ADHD-RS-IV
・ASRS ver1.1 成人期ADHD自己記入式チェックリスト(18歳~)
・CAARS日本語版 Conners' Adult ADHD Rating Scales
・標準読み書きスクリーニング検査(STRAW-R)
・バウムテスト
・描画テスト
・SCT(文章完成法テスト)
・MMPI(ミネソタ多面人格目録)
・不安尺度 MAS
・Vineland-II(ヴァインランド・ツー)適応行動尺度
心理士 島田祥子
まずは電話にてご予約ください。
電話にてご予約後、ご来院日までに、以下から問診票入力をお願いします。ご来院時にご入力がなかった場合、当日ご入力いただきます。