市民講座の講師を担当してきました。普段はクリニックでカウンセリングや認知行動療法を提供していますが、地域のメンタルヘルスの啓蒙活動の一環として研修にも取り組んでいます。

市民講座のテーマは「ゲートキーパー」です。ゲートキーパーとは自殺のサインに気づき適切な対応ができる人を指します。そのため、うつ病や話の聞き方、関わり方についての研修を行いました。また、今回は高齢の方が対象であったため睡眠衛生指導や不眠に対する認知行動療法のポイントもお話ししました。

暗く重いテーマですが、多く人に参加いただき明るく和やかな雰囲気で進めることができました。また参加者の感想としても「話しの聞き方や関わり方の参考になった」「日常生活でも役立てていきたい」など前向きなものが多く、日ごろあまり聞かないテーマの話しになると思いますが、理解してもらえてよかったと思います。

悩みごとがあると一人で抱え込んでしまう人がいますが、難しい問題ほど一人では解決できません。周囲の相談できる人に話をしたり、周囲に相談しづらい場合にはお気軽に医療機関にも相談に来ていただければと思います。

臨床心理士 岡田眞ノ典

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