水戸メンタルクリニック

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集団認知行動療法のご案内

2022/11/15 更新

水戸メンタルクリニックでは、集団認知行動療法を取り入れています。

■ 集団認知行動療法とは(CBGT)
認知行動療法は20世紀の半ばに誕生し、今から半世紀程度前の1977年にはRCT(randomized controlled trial)が実施され、薬と同等の効果が証明されています。その後も様々なこころの病や問題への研究が積み重ねられ、メンタルヘルス対策の最先端技術が詰まっている方法論といえます。そのため米国精神学会や英国国立医療技術評価機構など様々なガイドラインで認知行動療法が推奨されています。アメリカ心理学会ディビジョン12を参考にすると、認知行動療法は「うつ病」「全般性不安障害」「パニック障害」「社交不安障害」「PTSD」「強迫性障害」「不眠症」などに対して最も高いレベルで有効性を裏付ける証拠(研究)があると示されています。こうした認知行動療法を「集団」とあるように、複数の患者様同士で話し合って進めていきます。

■集団のメリット
昨今、メンタル不調が増えているのは事実ですが、日常生活で同じ症状や悩みを抱える方が周囲にいることは少なく「自分だけ調子が悪い」と孤立を感じてしまうことがあります。集団のメリットは同じように悩んでいる人がいることに安心したり、類似した症状を抱えているため相互の話し合いで理解を深めやすいことなることがメリットです。
また、認知行動療法は有効性が認められていますが、専門家は不足しており茨城県や水戸周辺においても専門家はあまりいません。当院の場合は、いつでも参加可能な形態をとっていますので、お待ちすることなく専門の臨床心理士が担当するプログラムを受けることができます。

■プログラムの内容
さまざまなこころの病に対して個別の認知行動療法の方法が開発されていますが、このプログラムではうつや不安といった不快な感情の制御、そうした感情の原因となるストレスの問題解決といった共通エッセンスに取り組んでいきます。人間関係やうつや不安といった幅広いメンタルヘルスの問題に対応していきます。詳しくは下記プログラム内容をご参照ください。お気軽にご利用ください。

12月3日(土) いい人ほど怒りやすい理由を知ろう(怒りの制御)
12月10日(土) 自分の性格を知ろう(一番正確な自分を知る検査に取り組もう)
12月17日(土) 役立たない反省を辞めよう(反すうからの脱却方法)
12月24日(土) 眠る力を高めよう(不眠に対する認知行動療法)

1月7日(土) 集団の苦手、コミュニケーションの苦手を克服しよう(ASD特性の理解と最新の人間関係スキルの紹介)
1月14日(土) 疲れやすさ対策(基礎体力のつけ方、セルフケアや一人で頑張りすぎない方法)
1月21日(土) うつ病を克服するための最強の方法のご紹介(うつのメカニズムと克服方法)
1月28日(土) 幸せって何だろう(心理学から考える「幸せ」についてご紹介)

2月4日(土)パワハラ対応(対応の仕方と気持ちを落ち着ける方法)
2月18日(土)傷ついたこころを整える方法
2月25日(土)最強の不安対策法
※プログラム内容は状況によって変わることがあります。

■参加方法
参加する場合は主治医にご相談ください。他院に通院中の方は当院医師による診察が必要となりますので、主治医とご相談の上、診療情報提供書をご準備いただき、初診予約をお取りください。見学は随時受け付けています。参加にあたっては各種健康保険、自立支援医療制度、マル福などがご利用になれます。

■お知らせ
土曜日の認知行動療法以外にも実施している心理プログラムをご紹介します。

〇うつとストレスを対象とした集団認知行動療法(水戸メンタルクリニック、水曜日)
リワークプログラムの枠組みの1つですが、集団認知行動療法だけ単独で受けることもできます。ストレスの理解と対処、うつ病の克服方法について取り組んでいます。

〇思春期・青年期の問題に焦点を当てた心理プログラム(水戸メンタル駅前分院、火曜日、木曜日)
 思春期・青年期の方を対象とした集団の認知行動療法、人間関係やコミュニケーションに焦点を当てた心理プログラムを実施しています。分院では少人数でプログラムを実施していますので人前での緊張が強い人、まずは社会場面(人や集団)になれたいという方にもお勧めです。

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