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【コラム】インチュニブ(一般名グアンファシン塩酸塩)の効果や副作用について

2022/03/18 更新

1.インチュニブの分類
インチュニブ(成分名:グアンファシン)はAD/HD治療薬として用いられます。
成人のAD/HD治療薬として用いられる3種類(インチュニブ・コンサータ・ストラテラ)のうちの1つです。

2.インチュニブの効果(適応症)・用法・用量
インチュニブは注意欠陥/多動性障害(AD/HD)に保険適応されているお薬です。
成人(18歳以上)の場合には1日2mgから開始し、最大6mgまで増量することがあります。効果が出るまでの時間は1〜2週間と言われています。持続時間が長いお薬なので、通常は1日1回で服用します。

3.インチュニブの作用メカニズム・特徴
インチュニブはα2Aアドレナリン受容体刺激作用を持つお薬です。この作用により、脳内の情報伝達を高めると推測されています。
インチュニブは1mg・3mgの錠剤が発売されています。まだジェネリックは発売されていないお薬です。

4.インチュニブの副作用・注意点
インチュニブの副作用として頻度が多いものは、眠気・血圧低下・頭痛が挙げられます。服用を継続することで徐々に慣れてくることもありますが、上記の副作用が改善しない場合やひどい場合はお薬の量や飲み方を調節することもあります。
急な中断は血圧上昇や頻脈につながることがあり、ゆっくりと減らしていくお薬です。自己判断での中断は避けましょう。

また、下記に該当する方は服用前に主治医に相談することが必要です。
・過去に心電図の異常を指摘されたことのある方
・妊娠中の女性、もしくは妊娠の可能性のある女性
・授乳中の方


水戸メンタルクリニック 院長 医学博士/精神保健指定医 高尾哲也

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